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K・研究所から依頼された課題


 今後10年以内に、あなたの住む地域が直面すると思われる問題を3つ挙げ、問題の解決に向けた @行政の役割と、A市民の役割、及び B中小企業の役割について語れ。


(2,000年11月15日  回答者 : 中道育夫)

項目 今後、多治見市が直面する3つの問題 (前提条件:今の政治が続く限り)
街のスラム化 雇用の不安と所得の低下 行政サービスの低下
現状 都市再開発事業、区画整理事業、地区計画の経験がない 工業製品出荷額14位、卸売販売額6位、小売販売額9位 人口当りの市財政規模は県下14市中、最下位
道路密度(1.9→3.5q/q2)、道路改良率(48→39%)、道路混雑度(1.5→1.25以下)、交差点飽和度(1.5→0.9以下)、狭隘道路(46→30%以下) 陶磁器工業製品出荷額の600億円は、市工業製品の約6割に相当 県下の人口当りの医者数は5位、病床数は7位、公園面積は3位、下水道普及率は4位(ただし、施設は全て地域的に偏在している)。
市内法人企業平均所得は、県下10ブロック中の9/10位
中心市街地が空洞化(空家・駐車場・シャッター街)・スラム化 労働生産性は、2次産業が10/10位、3次産業が7/10位 類団より保育園・幼稚園・小学校・中学校・特養の面積も職員も少ない
原因 都市の30〜50年後の将来像がない 市は工業団地より住宅団地を選択した 税収総額県下11位、法人税12位、固定資産税14位
まちづくり条例・景観条例・市民公益活動支援条例がない 市の産業政策と地場産業のための戦略がない 経常収支比率は県下の最下位(H9年財政緊急事態宣言)
類団より、都市基盤整備の予算も職員も少ない 企業は中小企業が大半を占め,労働生産性が低い 類団より市職員が15%多い
職員は用地交渉を敬遠する 市の商工課の職員が少なく、定員の大半は意匠研究所に配属 職員が学校給食・ごみ収集・意匠研究所に偏在
役割 最大多数の最大公約数的な市民ニーズを実現する 市の将来像を策定し、経済政策を立案する 市民を納税者の顧客と位置付け、顧客の満足度を高める
上記の原因に対処する 上記の原因に対処する 上記の原因に対処する
清潔で緑の多い快適な街を創るための市民合意を確立 買い物は市内で行う 行政サービスの公平・公正の原則確立
都市計画への市民の協力と譲歩(減歩と規制)の合意 市内で起業し、雇用を確保する 企業会計と特殊サービスの受益者負担の原則を確立
社屋・店舗の景観を配慮 最新情報を入手し、企業戦略を立案し、利益を確保する 補助金行政の仕組みを熟知し活用する
自由競争のモラルとルールの確立 終身雇用を再考し、雇用流通市場を確立する 政府の景気対策(総額11兆の新経済対策)を自社事業に繋げる工夫
備考 地区計画は滝呂台団地で実施したが、中心市街地での経験がない。道路密度等の分子は多治見市の現況で、分母は全国平均値。交差点飽和度が0.9以上の交差点は、交通量を平面交差で処理できない。 出荷額・販売額は人口当りの県下14市の順位。卸売販売額の内訳は不明。所得と労働生産性は県下10ブロック中の順位。東濃は東濃西部と東濃東部の2ブロックに分轄。 産業はH8年、類団はH9年のデータ。類団とは類似団体都市の略で、全国672市の内、人口が5〜15万人で、第三次産業の人口が65%未満の都市47市の平均値。
その他の話題 @ 多治見市第5次総合計画
A 製販一体型施設
B 廃棄物処分場(愛岐処分場延命策・寿和工業産廃処分場延命策・新処分場選定)
C 9月12日水害の原因
D 駅北区画整理事業の問題点→駅周辺開発事業
E (仮称)織部大学の創設
F 市民病院の移転新築
G 国友理事兼企画部長


 
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